一般社団法人 日本クリティカルケア看護学会

投稿規程

12. 日本クリティカルケア看護学会誌の投稿に関する不正行為防止のためのガイドライン

一般社団法人日本クリティカルケア看護学会誌編集委員会は,日本クリティカルケア看護学会が出版する日本クリティカルケア看護学会誌における不正な論文投稿の抑止を図り,本論文誌の学術的(臨床研究)かつ社会の信頼性を確保するために,不正行為の定義を明確にし,不正行為が行なわれた場合の対応を以下の通り,定める.

  • 投稿にあたっての不正行為
    • 1) 二重投稿
    • 一般にはその論文にオリジナリティが要請されているにもかかわらず,それに違反して行われる行為であり,印刷物,電子出版物を問わず,既発表の論文又は他の学術雑誌に投稿中の論文と本質的に同じ論文を投稿する行為である. 二重投稿とは以下のものをいう1)
      ⅰ)新たに投稿された論文において既発表の論文との差異を明確に記述されていない.
      ⅱ)既発表の論文の本文,図表等の一部を引用しているにもかかわらず,新たに投稿された論文において出典が明確に記述されていない.
      ⅲ)既発表又は投稿中の論文と同一内容又は極めて類似した内容の論文を,同一著者又は少なくとも1名を含む著者により投稿している.
      ⅳ)学術雑誌の投稿規程に違反して,既にある言語で発表した論文を他の言語に翻訳し投稿している.

      ただし,下記のものを論文として投稿した場合は,二重投稿には該当しない.
      ⅰ)大学の学士論文・修士論文・博士論文(但し,すでに機関レポジトリ登録において全文を公開していないものに限る)・レポートなど
      ⅱ)学会・研究会等の抄録集,講演集・科研報告書・事業報告等

    • 2) 捏造
    • 結果をでっちあげ,存在しないテータや研究結果等を作成すること.

    • 3) 改ざん
    • 研究が記録として正確に記載されないように,研究材料・機器,または手順を操作すること,そしてデータまたは結果を変更あるいは除外すること2)

    • 4) 盗用
    • 適切な出典表示がなく,他の研究者のアィディア,研究プロセス,結果,あるいは文章を用いること2)

    • 5) 分割投稿 (サラミ法)
    • サラミ法(salami slicing)とは一本の研究論文で報告できる大きな研究を小さい発表論文に分割する行為.つまり,一本の研究論文を発表可能な最小単位に分割して,それぞれの論文で同じ研究からの種々の研究結果を報告することである.研究者が論文数を増やすための行為として認識されている.

    • 6) 不適切なオーサーシップ
    • (1) 著者としての資格を有しない者
      ゲスト・オーサー:明確な貢献はないが,論文出版の可能性を高めるために列記される.
      ギフト・オーサー:研究に対する十分な貢献がないにもかかわらず「ギフト(贈り物)」として名前を挙げること.つまり研究との希薄な関係のみに基づく

      (2) 著者は下記の条件のすべてを満たすものとする3)
      ⅰ)研究の着想と企画,データの取得,分析,解釈に実質的な貢献をしている.
      ⅱ)論文の知的内容を執筆または改訂している. 
      ⅲ)最終版を承認している.
      ⅳ)論文の内容に関する説明責任をはたすことに同意している.

      (3) 著者としての資格を有する者を故意に除外する行為.  
      ゴースト・オーサー:論文発表に相当の貢献をしているが,研究自体に対する貢献としては評価されない.

  • 運用6)
    • 1) 適用・対象
    • 対象となる論文は,基本,本ガイドライン制定後に投稿されたものとする.ただし,制定以前に投稿され,すでに掲載された論文であっても,いずれかの不正が判明した場合は,本ガイドラインの対象とする.

    • 2)審査
    • 「投稿にあたっての不正行為」に関する審査は,編集委員会が実施する.審査結果の決定については理事会で審議する.

  • 措置
  • 本論文誌に投稿あるいは掲載された論文に対して,不正行為あるいはその疑いが生じた場合は,以下の措置をとる.
    • 1) いずれかの投稿にあたっての不正行為の疑いが生じた場合
    • (1) 第1著者にその真偽を編集委員長が確認する.著者が不正行為を認めず,妥当な説明がない場合は,第1著者の所属機関に事実関係の調査を依頼する.第1著者の所属機関が論文投稿時点と異なる場合,またはいずれの機関にも所属していない場合は,Corresponding Authorにその真偽を確認する
      (2) 投稿された論文が査読中の場合,不正行為の成否が確定するまでその査読を停止する.

    • 2)いずれかの投稿にあたっての不正行為に相当する場合
    • (1) 投稿された論文が,いずれかの不正行為に相当した場合,当該論文の受付,審査結果,掲載決定を撤回する.
      (2) 掲載された論文が,他誌に対するいずれかの不正行為に相当した場合,優先度が低い本論文誌の掲載を撤回する.また,他誌に掲載された論文が,本論文誌に対するいずれかの不正行為に相当する場合,優先度が低い他誌に掲載の撤回を依頼する(なお,この場合,優先度が高い本論文誌の掲載を取り下げることもある).
      *掲載の優先度とは,掲載日もしくは著作権譲渡日を比較し,日付が早い方を優先度が高いとみなす.

    • 3)当該論文の著者のうち一人でも含む論文の新規投稿は,当該論文の掲載撤回等の不正行為に対する措置が決定した日から3年間受理しない.この旨は,代表理事から書面にて著者全員に伝える.

  • 不服申し立て
  • 学会誌の投稿に関する不正行為の被対象者は,不服申立てをすることができる.
    • 1)被対象者は,不服申し立てに関する文書(任意)を,調査結果の翌日から起算して14日以内に編集員会委員長に提出する.不服申立ての趣旨,理由等を勘案し,編集委員長は当該事案の再調査を実施するか否かを速やかに決定する.
    • 2)編集委員長は再調査が必要と判断した場合は,調査委員会を発足し,調査委員を指名する.当該事案の再調査を行うまでもなく,不服申立てを却下すべきものと決定した場合は,直ちに被対象者にその旨を通達する.
    • 3)不服申立てが,不正行為に対する措置の引き延ばしや先送りを主な目的とすると編集委員会が判断した場合は,以後の不服申立てを受け付けないことができる.
    • 4)上記2)で再調査を決定した場合,編集委員会は概ね30日以内を目途に再調査結果を取りまとめ,被対象者への対応を決定し,理事会へ上程する.
    • 5)調査結果,不正行為が行われたと認定されたとき,又は悪意に基づく通報と認定された時は,個人情報又は知的財産保護等の不開示に合理的な理由がある場合を除き,原則として調査結果を公表する.公表する調査結果の内容は,当該不正行為の経緯・概要・調査体制及び内容など,不正の内容・公表時まで行った措置の内容及び不正行為の発生要因と再発防止策を基本とする.
    • 6)調査委員会において不正行為が行われなかったと認定された時は,原則として調査結果を公表しない.ただし,調査事案が外部に漏えいしていた場合及び論文などに故意によるものでない誤りがあった場合は調査結果を公表する.
    • 7)不正行為への対応に携わるものは,通報の内容その他不正行為の調査に関する事項について知ることのできた情報を他に漏らしてはならない.

    引用・参考ガイドライン

    • 1) 研究者の公正な研究活動の確保に関する調査検討委員会,研究者の公正な研究活動の確保に関する調査検討委員会報告書,2012年1月24日.
    • 2) Burns et al.,バーンズ& グローブ看護研究入門,黒田裕子監訳,ELSEVIER,2013/2015,p170.
    • 3) 国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE). 生物医学系ジャーナルに提出する原稿に対する一律の要件:研究の実施と報告における倫理的注意事項:著者と貢献者 ウェブサイト:http://www.icmje.org/ethical_1authoer.html アクセス日:2012年9月12日Scott-Lichter D and the Editorial Policy Committee, Council of Science Editors. CS
    • 4) 公益社団法人化学工学会論文誌編集委員会,化学工業論文集の投稿ならびに出版に関する不正行為防止のためのガイドライン
    • 5) 文部科学省,研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン,平成26年8月26日 文部科学大臣決定.
    • 6) 日本畜産学会 投稿論文に関するガイドライン

・本ガイドラインは,平成29年12月23日付けで施行する


*上記の投稿規程は,平成30年7月1日付けで施行する


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TEL:03-3384-8062 / FAX:03-3380-8627
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